朝日新聞デジタル「スタバ、日本進出から20年 喫茶店の3割が姿消す」の見出しを見て考えた話(オチあり)

2016/07/15

雑記

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スターバックスが日本に進出して20年だそうです。

私が最初に行ったのは、2001年渋谷マークシティ店だったと思いますが、その時点で日本進出してから5年経っていたのですね。

ところで、Googleニュースを見ていたら、朝日新聞デジタルに「スタバ、日本進出から20年 喫茶店の3割が姿消す」という記事が掲載されているのを見ました。


残念ながら私は朝日新聞会員ではないので記事を最後まで中身まで見ていませんが、喫茶店の数がそれだけ減っているというのはどういうことなんだろう?ということで、ちょっと調べてみました。

検索してみますと、

全日本コーヒー協会さん(http://coffee.ajca.or.jp/)が出している資料を見つけました。

抜粋するとこんな感じです。


うわー、なんか、使いづらいですね。データの取得が一定ではないですし、こういうのがグラフにするとき一番めんどくさいんですよね(ブツブツ)。

とりあえず深く考えずに、空白セルの情報を補完するオプションを使いながら、Excelで毎年のグラフにしてみます。


緑が店舗数で、赤が従業員数です。

日本の喫茶店数は戦後急速に増え、1981年頃をピークに徐々に減っている傾向にあります。ここまでは朝日新聞の見出しどおりです。

一方、従業員数については、1990年代後半から横ばいで推移しており、ここ最近はやや増加傾向にあるようにも見えます。

店舗あたりの従業員数のグラフも作ってみますと、その傾向ははっきりわかります。


面白いのは、1980年頃に減少に転じるまで、事業所あたりの従業員数が減っていることです。

このデータを見ながらwiki等を漁って日本の喫茶店の変遷を調べてみましたが、だいたい喫茶店市場は15年~20年のスパンで次のように進んできていると推測します。

第一期(1950~1960年代?)
レコード等の娯楽が高嶺の花であった時代、庶民は音楽喫茶、ロカビリー喫茶などに集っていた。
店舗は比較的大型。

第二期(1960年代~1980年)
喫茶店は娯楽の場からコーヒーを楽しむ店に。コーヒーの輸入が容易になったこと、「サラリーマン」の増加等を背景に小規模店舗が乱立

第三期(1981年~1990年代後半)
消費者にとってファミリーレストラン等の喫茶店以外の「暇つぶし」選択肢ができたことにより、喫茶店冬の時代に

第四期(1990年代後半~)
喫茶店は消滅し続けるも、コーヒーチェーンが参入し、市場自体は若干盛り上がる?


第三期から第四期への転換にスターバックスが寄与したことはまず間違いないでしょう。

また、タイミング的には第五期への転換点が来ているようにも見えます。日本の喫茶店の次の展開はどうなるんでしょう。楽しみです。


と、ここまで書いて気づきました。

朝日新聞さん、記事差し替えやがったwww


before


after


変なオチがついたところで、お後がよろしいようで

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